それをまず最初に見つけたのが私たちよりも先にビーチに来ていたフィッシャーマン家族。
私たちに向かって「ほら、すぐそこにいるぞ! 海に入ってきな!」とぶっきらぼうに、でもやさしい笑みを見せながら言うのです。ビーチから本当に20mくらいの場所までイルカがやってきました。
海に入った私たちはイルカの群れに取り囲まれて、しおりちゃん、はるかちゃんの笑い声が海の上に響きます。それを気に入ったのかイルカたちはぐるぐる二人の周りを回ってくれます。
その中に小さな赤ちゃんイルカ発見。
お母さんにぴったりとくっついて泳いでいます。
お母さんの横にいるとそれはなんだかカモフラージュのようにお母さんの色に赤ちゃんも染まっていて、よーく見ないとそこに赤ちゃんイルカがくっついているのがわかりません。
海からあがると、フィッシャーマンのお父さんがこっちにこい、と手招きをします。
大きなクーラーのふたを開けて私たちに見せてくれたのは早朝穫った魚たち。クーラーいっぱいに詰まっています。
この魚たちはお店に売るの? と聞くと、お父さんは言いました。これで家族全員の週末の食料調達完了。明日も休みだけど家族でこれだけあれば十分だから明日は来ないよ、と。
自分達が食べる分だけ魚を穫るこのハワイアンのフィッシャーマン家族が、私は大好きです。 |