「これは何かトラブルに巻き込まれたのでは?」という心配が頭を過りましたが、9時前に浦上さんから電話があって「今チェックインしました! 明日の朝、7時によろしくお願いします!」との連絡をいただきました。
初日からこんなに精力的に動き回る日本から来た人たちに私は少しびっくりしましたが、当日の朝、お会いすると、毎日の計画から朝、昼、晩の食べるものリストまで作っているというお二人。
「それではドルフィンスイミングは何時までに終了してホテルに戻ったらいいでしょうか? ロコモコを食べる時間はありますでしょうか?」とおもわず聞いてしまいました。
おふたりは笑われて、「いえいえ、今日の予定は取り合えずドルフィンスイミングだけですからのんびり行きましょう」との答えが返ってきました。
車中、お二人のハワイ滞在計画で話が盛り上がって、途中通過する小錦さんの豪邸を教えてあげる事すら忘れてしまったほどです。
うっすらと雨雲のかかった空がマクアの海の上を支配しているそんな日曜日の朝に、車も人影もいないがらんとしたビーチが広がります。
イルカの気配もない海を双眼鏡でのぞいてみれば、遥か右手の方向からイルカの群れがやってくるのが見えてきました。水泳をずっとしているコウスケさんはマスクが苦手とのことで水泳用ゴーグルとフィン、それに浮き具を持って、クニコさんはマスク、フィン、浮き具を持って長い砂のビーチを歩いてイルカがたむろしている辺りまで歩いていきました。
海に入ると、すぐにこっちにいるから早くおいで! と言っているようなイルカの鳴き声が聞こえてきます。まっすぐとイルカに向かって泳いで行くと大きな群れの中に私たちは入りました。
どんよりと雨雲が頭上を支配しているにもかかわらず透明度のいい青い海の中で私たちは一時間ほどイルカたちと一緒に泳ぎました。イルカの赤ちゃんはお母さんにぴたりと寄り添って、でも、私たちが気になるらしく近寄って来てはそれからまた離れて、お母さんに甘えて、最後の方では「僕のジャンプを披露してあげる!」といわんばかりに私たちの目の前で見事な3回転半のジャンプを披露してくれました。
イルカと泳いだ後はもちろんロコモコを食べにバーベキューカイへ。
その後は犬好きのお二人をペットショップに案内して、子犬たちと遊んでそうしてワイキキへと戻ってきました。子犬たちは本当にかわいらしくて、犬好きの私たち3人、後ろ髪引かれる思いで、ペットショップを後にしたのでした。 |