「今日、皆イルカに合えなかったら、それは彼女のアンラッキーのせいです。ごめんなさい!」
と言い出しました。
その場ではアハハと皆笑っていましたが、皆の顔にはでも、ぜひイルカと泳ぎたい、と太字で書いてあります。
最初に寄ったビーチパークでは大きなイルカの群れが朝日に背びれを反射させながらキラキラと輝いているのが見えました。皆の顔も期待でキラキラ輝いています。
入ってみますか、ということで海に入る準備を始めたらどこからともなくドルフィンウォッチングのボートがイルカを目指して近づいてきます。と思ったらイルカの群れは沖の方に移動して行ってしまうではありませんか...
その様子を見ていた私は皆に提案。いつも行く西のはずれの静かなビーチに行きましょう。そこにいなければ、また別を探しましょう。と言うと、皆も西のはずれの静かなビーチにぜひ行ってみたい、ということになって、すぐに海に入れる状態のまま車に乗り込みました。
いつも行く西のはずれのビーチには一組のグループが昨晩キャンプをしたのかテントを張っています。海は静か。そうして私よりも先にお客さんの一人がイルカを発見。それもビーチから20mほどのところを静かに行ったり来たりしています。
海で私たちはぷかぷか浮かびながらイルカの群れの中で興奮しながら写真を撮ったり、手を振ったり、イルカに話しかけたりしながら45分を過ごしました。
朝早くイルカと泳いだ特別な時間は、各々の心にしっかりと刻み込まれたことは、ビーチに戻った皆の笑顔を見ればすぐにわかりました。
「もうアンラッキーではなくて今日からはラッキーガールだね」
ってさゆりさんに言うと、
皆も嬉しそうに「その通りだよ」と笑って、
さゆりさん自身も
「これからはラッキーガールに変わります!」
と笑顔で答えてくれました。 |