皆不思議そうにテロンって何?という顔をしていたから言いました。
テロンってね、水面がざわざわしていないこんな状態、と海を指すと、皆、納得。
「あ―この状態がテロンなんですね!」
イルカビーチに到着。
ハワイアンのおじさんが海を見ながら絵を描いています。おじさんのいる場所のすぐ近くに車を置かせてもらって海を見渡せば、います、います。沖の方にイルカの群れが。でも、ドルフィンウォッチングの船が近くにいてなかなかビーチの側にイルカは移動してくれません。
ハワイアンのおじさんは描いている手を止めて、私たちに言いました。「ボートがいなくなったらイルカはビーチの近くに来るからそうしたら海に入りなさい」と。
なんだか素直におじさんの助言を聞いてしまった私は皆にビーチで遊びながらイルカが近くまで来るのを待ちましょう、と指示を出しました。
おじさんの言った通り、ボートがイルカの側を離れるとイルカ達はビーチの近くに移動してきました。私たちは、早速スノーケルの準備をして海へと入って行きました。ここまで来た人たちは4人。でも、実際に海の中に私と入ったのは2人。姉妹と母3人で参加した妹のマリコさんと去年のリピーターで一人で参加してくれたユウコさんです。姉エリコさんと母はビーチで私たちを観察。
3人で海に入ってイルカの近くまで来た、と思ったら、なんと今度は大きなドルフィンウォッチングのボートがやってきました。
あらららら、というのがこの時の正直な気持ち。仕方ない、またボートがいなくなるのを待とう、ということで海に浮かびながら待っているとイルカの群れはボートから離れてこちらにやってくるではありませんか!
でも、イルカの後を追ってボートもついてきます。ボートと勝負するわけにもいかないのでボートから離れる私たち。それを追うイルカ。そしてまたそれを追うボート。
何度かこんな事を繰り返した末にボートはイルカと私たちから離れていきました。
こうなるとこの湾はイルカと私たちの遊び場です。私たちの回りをぐるぐる回ったり、飛び跳ねたり、後ろから接近されたり、と思う存分遊んで満足してビーチに戻ってきました。
ビーチで様子を見ていたお母さんと姉のエリコさん。エリコさんは言いました。
ビーチで見ているとボートとマキさんたちがイルカを巡ってバトルを展開しているのがすごくわかっておかしかった!
って。
お母さんの感想はこうです。
「なんだかイルカの運動会を見ているようでものすごく楽しかったわよ〜」
車の側にいて、私たちの様子を見守ってくれたハワイアンのおじさんにお礼を言って、今年初のドルフィンスイミングに皆満足でした。
*この写真の海の状態がテロンです。わかりますか? |