ハナのビスケット、タオル、蚤取りスプレーを携えて、ハナを車に乗せて出発です!
目指す犬の公園はダイアモンドヘッド。家から車で10分ほどで到着したこの公園には先客がいました。真っ白なサモイド。スピッツをひと回り大きくしたような犬です。犬同士の挨拶をフェンス越しに済ませて4匹は公園の中に入ります。ハナを放すと、写真を撮る間もなくビューと飛んで行ってしまいました。
そうです。あの夜の脱走した光景です。でも、ここはフェンスのしてある車の通らない安全な場所。犬の糞をかたずける事と、他の犬と争いにならないように注意を払っていれば安心して過ごす事ができます。ハナはボブの犬達と元気いっぱい走り回っています。そうこうしていたらハスキー、マスティフ、ラブラドール、ミックス、などなど沢山集ってきました。
ハナは彼等の先頭を風を切るように走っていきます。自分の速さに慣れていなくてたまに足を絡ませたり、泥の中にスライディングして行ったり、やりたい放題。
でも、ここで色々な犬を観察しているとそれぞれ個性があっておもしろいのです。
ある犬は連れてこられてすぐに公園から外に出たがりました。ある犬は飼い主が投げたボールを取りに行かず、あんたが取って来てよ、とでも言うような目つきで飼い主を見ています。
いきなり公園の中にあった木(サボテンを巨大化したような木です)の枝がボキ―ンと音を立てて倒れてしまいました。私たちはその木から5m程の所に立っていました。折れた枝(枝といってもそれはそれは太い幹のような枝です)はフェンスに追突してフェンスの一部が破損してしまいました。その破損した所は犬が脱走できるくらいのスペースがあります。
私の頭の中にあの夜の悪夢が浮かび上がりました。その時ボブのパートナーであるアルが言いました。
「何にも衝撃が加わっていないのに突然こんな太い木の幹が折れてしまうなんて変だな。気味が悪いからそろそろ帰ろうか」
と。
そうそう、悪夢が現実になってしまう前に帰りましょう。
犬達も十分遊んで楽しんだから。
泥だらけだったのでシャワーで洗ったら、
そのまんまバタンキューで昼過ぎまでずっと寝ていたハナでした。
いえいえ、次の日の朝もなんだかまだふらふらしていました。
また、今度、連れて行ってあげるね。公園のフェンスが直ったら。 |