レストランの名前は『タイパン飯店』。飲茶の後は人通りが少なくなったチャイナタウンをそぞろ歩き(チャイナタウンのお店はだいたい午後3時には閉店ですので)。
友達が屋根の上のドラゴンを発見。
それをカメラに収めようとしている私の背後にやってきた二人の男性がしきりに私に聞くのです。
「屋根の上に何がいるの?」
と。
その場にいる人たちの意識が一瞬、自分の時間の中から抜け出て、空を見上げました。そして陶器でできた昼下がりのチャイナタウンの空に今にも飛び出して行きそうな緑のドラゴンを確認して、そぞろ歩く人たちの意識は自分達の時間に再び戻って行ったのでした。
ゆるやかに過ぎて行く時間を体感させてくれる、この街の昼下がりでした。 |