今月発表されたアメリカの国勢調査のデータによると、ハワイ州の人種構成は、アジア人種の人口が減少し、白人の人口が増加しているそうです。
アジア系人種は、他の人種との混血の場合も含め、州全体の人口の55.6%。2000年の58.2%よりも1.6%低くなっています。一方、白人系人種は、他の人種との混血の場合も含め、2006年は42.6%と、2000年の40.3%に比べ2.3%上昇しています。
それよりも気になるのは、ハワイの原住民とその他太平洋の島民の人口が、2000年の23.4%から、2006年には21.4%に減少しているということです。
2006年にアメリカ合衆国内でハワイ原住民の人口が増加した所は、ハワイ島とネバダ州のクラーク郡(Clark County)の2カ所のみ。国勢調査のデータによると、ハワイ島、クラーク郡ともに、2005年7月から2006年7月の間に、それぞれ約900人のハワイ原住民とその他の太平洋の島民が移り住みました。
ネバダ州のクラーク郡では、過去5年間のハワイ原住民とその他の太平洋の島民の移住が著しく、その数は17,000人になるそうです(ちなみにクラークカウンティの人口は、2006年7月1日付けで1,912,654人)。
Clark County, Nevada
www.co.clark.nv.us
入ってくる人と出て行く人。
入りたくて入ってくる人と、
出たくなくても出ざるを得ない人。
島国ニッポンに住む皆さんはいかがですか?
ん? 我々日本人には関係ないって?
同じ国内なんだから、どこに住もうと自由だろうって?
ま、そう言いたい人の気持ちも分からなくはないのですが、現実問題として、例えばこんなことが起っていることを、あなたはご存知ですか?
具体例を挙げますと、、、屋久島。
昭和30年代40年代の高度成長期から、自然保護だ環境保護だはそっちのけで、消費は美徳とばかりにイケイケで都市部で稼いできた方々が、定年でリタイアするなりいきなり島に移住しちゃったりとか、はたまた、都会の生活に疲れたとかで引っ越してくるとか、そんな現実をご存知ですか?
スローライフだ、空気や水が美味いだ、自然に囲まれて暮らしたいだ、自分らしい理想のライフスタイルだは勝手ですが、どちらも島民の月収よりも多い厚生年金受給権者(年金受領者)だったり、都市部の経済的価値観念そのままで引っ越してくるもんだから、のきなみ不動産が高騰したり物価が上がったりして、むか〜しから住んでいる島の人たちは、その煽りを食らっていたりなんかしているんですよねぇ、、、
ん? ハワイのように、アメリカ本土や海外からの投資家がハワイを買い占めて、結果、ハワイアンが住めなくなるようなことなんか、日本ではあり得ないって?
そうだと良いですね。でも、
別に何も買われなくたって、
そこに居られなくすることは可能なんですよ。
そこで生きていけなくすることだって、可能なんですよ。
実は、別に誰かにされているでもなく、
自分で自分をそうしているかもしれないんですよ。
あなたがそれに、気がついていないだけかもしれないんです。
そこで生きていけなくても、
他(の地)で生きていける人はまだラッキーなんですよ。
他に行けない人たちは、どうしたら良いのでしょう?
ちょっと考えただけでも、かなり恐ろしいですよねぇ、、、イヤ、そこまで切迫された状況になって初めて考えるのかもしれません(それぢゃ遅いってば)。
昨日のことです。
「これがうまくいったら、1000年働かなくても大丈夫〜!」
と、あるビジネスの件で思ったのですが、いくら経済的に豊かになったところで、快適に住める場所がなかったらしょうがないですよね。
「一生働かなくても」ではなく、1000年働かなくても大丈夫という発想自体は、我ながら斬新で愉快でしたが、いくらお金持ちになったところで、治安が良くなかったら格好の「標的」にされるだけですから、、、(笑)
1000年働かなくても大丈夫なより、
1000年安心して暮らせた方がイイですよね。
ま、1000年は生きられないかもしれないですけど(かも、ぢゃないダロ?!)。
クラークカウンティに引っ越したハワイアンたちは、どんな気持ちで17日のAdmission Day(ハワイ州制記念日)を迎えるのでしょう。
1959年8月21日、ハワイがアメリカ合衆国の50番目の州となって今年で48年。1893年のクーデターにより、ハワイ王国を無理矢理ハワイ共和国にされてしまってから114年になります。
ところでリリウオカラニさん、ハワイを支配しようとクーデターを熾した白人たちから迫られた書類には何もサインしていないって、本当ですか?
ハワイ王朝最後の女王(文藝春秋 猿谷要 著)
www.alohaclub.com/link/QueenLydiaLiliuokalani.html
(Taka) |